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zoom RSS 貴方は私の虜なれ  第25話

<<   作成日時 : 2013/07/06 00:11   >>

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えー・・・・・・・・。何時ぶりでしょうね?(/ωヽ;)アウウ 合わせる顔もございません。
放置しまくっていた物を今頃投下です。

次のお話が最終話となります。一気にUPしてもいんですが、長くなったので切りました。それでは、ドゾ。


第25話

今、私の腕の中にお嬢様がいる。

お嬢様から香る、シャンプーのほのかな甘い匂いが、鼻腔を通って肺全体に広がっていく。
それは私の心の中にまで沁み渡り、今迄に味わったことのない温かな気持ちにさせ、本来の思考能力を根こそぎ停止させてしまった。

だから、普段ならばすぐにこの腕をほどき、「申し訳ございません」と瞬時に謝ることもできたはずなのに、お嬢様にその名を呼ばれるまで、その甘やかな香りのもとを抱きしめたままうごけなかった。


「蓮?」


はっ!俺は一体何を?!どうする?このままでは不味いな・・・どうする?


「いけませんね。」

「は?」


きょとんとするお嬢様の頬を、ゆっくりと手の甲でなぞり、そのまま顎の下へてをかけ、親指で彼女の形の良い唇をなぞる。


「ノックもせずに部屋に入るなど。私だったから良かったものの、もしまた不埒なネズミさんたちだったら、このまま・・」


顔を固定した手はそのままに、のけぞらせた白いのどを軽く噛み、白々しいセリフを続けた。


「・・こうして首をかじられて、全身余すところなく食べられてしまうかもしれないですよ?」


いや、食べたいのは俺か・・・。
冗談にして突き放そうと思っていたのに―――。

未だお嬢様の身体が腕の中にあるのは俺の本能のせいか?

それとも、身じろぎひとつせずに逃げ出さないお嬢様のせい?


「なぜ、逃げないのです?」

「なぜ?逃げる必要がないもの。」


逃げる必要がない?



「・・・・・それは・・・どういったことでしょう?」

「・・・蓮なら・・食べられても、きっときれいに食べてくれると思ったのよ。」

「え?」

「他の人たちなら食い散らかすことしか考えないでしょうけど、蓮は、違うでしょう?全身、余すところなく、血の一滴残さず、私総てが蓮の中で浄化される。そんな気がしたの。」


ぞくり。

背中から湧き上がってくるなにかが、全身を支配する。

湧き上がる高揚感。
今迄に一度も味わったことのない感覚。

それは俺の身体を一気に沸騰させるように、全身を熱くさせた。

真っ直ぐに向けられる迷いのない目。

その目に見つめられて、俺の体は自由を失う。

この人に振り回されるのは、もうどうしようもない事実で、食べたいと思っていたのは実は本当ではなくて、俺が彼女に支配されている事実に気づきたくなかったのかもしれない。

俺は彼女に・・・

囚われている。


続く。

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