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zoom RSS オ・ト・ナのハロウィンパーティー

<<   作成日時 : 2012/11/06 07:28   >>

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オ・ト・ナのハロウィンパーティー


時刻は深夜にほど近い23時過ぎ。
とあるホテル前に停まる高級キャンピングカーの中で、なぜか切々と説き伏せられる私がいる―――

「さぁ、キョーコちゃん!今日はこれに決定よ!コレと、コレ・・・はいいか。うん。とにかくこれだけ穿いてきてちょうだい!」

「ええっ?!これだけですか?ほ、他に着るものがあると思うんですけど・・・?」


ミス・ジェリーウッズに手渡されたものは、穿くとか、身につけるとかと言っていいのだろうか?と思えるほどの代物。
でも、一応“穿いてきて”といわれるのだからそうなのだろう。布の面積なんてほとんどない。むしろあるのは紐とちょっとしたレースの切れ端のような状態の・・・Tバックパンティー・・・・・・・・。


「あら?セっちゃんならそのくらいお茶の子さいさいでしょう?大体ここにいるのは、セっちゃんと私しかいないんだし。恥ずかしがるようなものでもないでしょう?銭湯や大浴場くらい行ったことあるんでしょう?」

「う・・・そ、それはまぁ・・修学旅行とかで・・」

「もうっ!グダグダ言ってないで着替えて!自分でできないならあたしがしてあげてもいいのよ?」

「い、今すぐ着替えてきます〜〜〜〜!!!」


ジェリーの剣幕に押されて更衣スペースに逃げ込んだものの、やはりこれを着る・・というか穿く・・というかには抵抗がある。

た、確かにセっちゃんとしてなら、今までもこういうTバックパンツなんて穿いてきたわよ?でも、もう少し後ろのほうまで布があったんですけど〜?

泣きたい気持ちをぐっと抑えて自己暗示をかける。

私はセツカ。カインヒールの妹。こんないつものよりもほんの少しだけ布の面積が少なくたって、今日はハロウィンパーティーだもの。きっと楽しいことが待ってるはずよ!?

よしっ!

気合を入れて、私はセツカを突かせた状態でようやく指示通りの姿でミス・ジェリーの前に立った。


「で?これからどうするの?もちろん、楽しいコトしてくれるんでしょう?」

「もちろん!」


して、出来上がった姿はといえば・・・


「ミイラ?」

「そうよ!なかなかのいいできでしょう?ほら、このコート着て、ニーハイブーツ履いちゃえば中身がそんなのだってバレないから、ホテルまでだって恥ずかしくないわよ。」

「ホントね。でも、何でミイラなわけ?」

「そんなの、3ヶ月も我慢させてるあなたと、3ヶ月も手が出せないでいるヘタレな誰かさんへのお膳立てってところよ。まったく。他の男だったらとっくに食べちゃってるわよ。い〜い?愛する人に愛される行為なんだから、なぁんにも怖くなんかないの。ただ受け入れてあげればいいんだから。解った?」

「・・・了解。」


付き合うようになって3ヶ月。逢う度にキスやハグはしてきたし、カインとセツでいるときは一緒のベッドで二人抱き合って寝ることもしたりしたけど、結局添い寝の状態のまま・・・。

私も最近はいろいろな雑誌なんかで得た情報で、男女の愛の育み方は知っているし、こんな風に出来たらって思うようになってきてて・・・。

でも、自分からお誘いするなんて、恥ずかしくって絶対にできなかったけど・・・この格好なら、私が何も言わなくても解ってくれるかもしれない。


―――こうして私は、覚悟を決めてカイン兄さん・・・敦賀さんの待つ部屋のドアをノックした。


「合言葉は?」

「トリックオアトリート!」


指示されていた言葉を発すると、ガチャリと音がして扉が開いたかと思ったら、満面の笑みの敦賀さんに抱きしめられた。


「ハッピーハロウィン!」


そう言ってハグをされた後には、濃厚なキスと一緒にキャンディーが口の中に転がり込んできた。


「おいしい?キョーコ。」


こくりと頷くと、にっこり笑って「今日はカインじゃなくて蓮だからね。」と今日の二人のあるべき姿を伝えてくれた。

そんな蓮の姿といえば、白衣にメガネ・・・


「お医者様ですか?」

「いや、考古学者だそうだよ?部屋を見てみるかい?」


蓮の後をついて行くと、机の上には様々な器具が並べられていた。フラスコにビーカー、ご丁寧に化石や何かの標本まである。


「この部屋を用意したのって・・・」

「間違いなく社長だね。ま、今日はハロウィンだし、大目に見てあげようじゃないか。ああ、何か飲む?・・といっても、カップなんて撤去されてて、ビーカーで飲めってことらしいけど。寒かったでしょ?ココアがいいかな?」

「あ、私が・・」

「いいよ。やるから。君は座って待っていてくれる?」

「はい。」


戻ってきた蓮の手元にあるのは一つのカップのみ。いつもならば、自分の分も用意してくるのに・・


「今日はハロウィンだし、少しだけ体が温まりやすいようにブランデーを入れてみたんだ。飲めないようなら、俺がそれをもらって新しく作るから、飲んでみて?」


ああ、なるほど・・と何の疑いも持たずに素直にカップを受け取り、ひとくち飲んでみると、お酒が苦手な私でもおいしく飲めた。


「美味しいです。」

「よかった。じゃ、それ残さず飲んでね?」

「敦賀さんは?」

「ああ、俺はさっき飲んだばかりだから。今日は社長の設定で考古学者を演じるようにと言われているんだけど、君も何か指示されてたりする?」

「いえ・・特には。」

「そう。じゃ、衣装も別に普段着なんだ。」

「いえ・・そのぉ・・・」

「ふぅん・・その下に何か秘密があるってことか。いいんじゃない?どうせならその役楽しんじゃえば。どう?折角のハロウィンナイトだし、明日はオフ。いつかしたみたいにごっこ遊びをしてみない?」

「え・・でも・・」


ミイラの役ってどんななのよ?想像できない〜〜〜〜!!


「まずは、コートを脱いで、衣装次第でどんな役になるか見てみないと。・・・それとも、出来ませんって言うのかな?仮にも役者なのに?」

「そんなこと言いません!」


ああっ!つい売り言葉に買い言葉で・・・どうするのよ!私の馬鹿馬鹿っ!

俯いて固まっていると、優しいまなざしの彼が私の顔を覗き込んで頭をポンポンと優しくあやすように叩いてくれた。


「冗談だよ。ただ、君のその衣装がどんなものか早く見てみたくって・・ダメかな?」


ああっもうっ!そんな風に言われたら、ダメですなんて言えなくなっちゃうじゃないっ!捨てられた仔犬のような眼なんかしちゃって!
私がこの表情に弱いの、絶対知ってる!!


「わ、わかったわ。そんなに見たいなら、兄さんには特別に見せてあげるけど・・・笑わないでよ?」

「笑わないよ。でも、今日は蓮なんだけどな?セ・ツ・カさん?」


ああっ!つい恥ずかしさを誤魔化す為にセっちゃんモードになってたぁっ!!
最初に言われてたのに、恥ずかしいっ!でも、素でこの格好です、って曝すの、もすっごく恥ずかしいんですけど〜〜〜〜


「脱げないなら、手伝おうか?」


ううっ、今度は夜の帝王モードだしぃ・・・
恥ずかしいけど、脱がされるなんてもっと恥ずかしいし・・


「だ、大丈夫です。」


そう言ってしまった手前、脱がないわけにもいかず、ついにコートを脱いで、あのこっぱずかしい姿をさらす羽目になってしまった。

一応大事な部分は布・・というか包帯で覆われてはいるものの、それ以外のところは最早ほどけかけの包帯が巻きついているだけにすぎない。
しかも、巻き終わりの部分は巻いてある胸元の包帯の一番上の部分に引っ掛けてあるだけで、テープで止まっているわけでもないものだから、少しでも大きな動きをしたら、はらりとめくれてしまいそうで、ここに来るまでの間、ずっとドキドキしていたのだ。


「・・・これは・・・ミイラか。でも、だいぶ損傷が激しいみたいだね。直ぐにほどけてしまいそうだ。巻きなおして、あげようか?」

「いえ、そんな!!け、け、けっこうです!」

「やっぱり、ごっこ遊びをしよう。折角ミス・ジェリーウッズがこんなに丁寧に巻いてくれたんだ。」

「でも、ミイラ役なんてどうすれば・・・」

「ミイラって、どんなもの?」

「死体に防腐剤などを塗布して包帯で巻いたものですよね?」

「そう。じゃぁ、君はどうするべきか解るんじゃない?」

「つまり、死体役と同じ・・・って、ホントにやるんですか?」

「ダメ?」


ううっ、また仔犬・・。


「わかりました。やりますよ。でも、私ただ寝てるだけですよ?死体役だからセリフもないし・・・。」

「だからいいんじゃないか。」

「え?」

「俺は考古学者だから、そのミイラについて研究したり、するんだろう?」


研究って・・いったいどんなことされるの?などと考えを巡らせていると、


「ああ、実はまだ息が合ってミイラにされかけてた女の子って役の方が面白いかな?」


と、ひょんな提案を出されたものだから、思わず、


「でも、この格好から行くと、もうすでに薬品を大量に体内に流しいれられた後になりますから、生存しているのは不可能だと思いますよ?」


と答えたら、少し呆れた顔をされてしまった。


「・・ジョークなのに・・やっぱり君は真面目さんだね。じゃ、俺が勝手に進めるから、君はベッドで寝ててくれる?但し!死体と言ってもただ寝ているだけではだめだよ。それらしくじっと寝ているのも、結構大変だよ?」

「経験があるんですか?!敦賀さんなのに?」

「意外?そりゃ、俺もいきなりこうなった訳じゃないからね。死体の役だって、何度かは経験したよ。うん。いい機会だと思ってやっぱりやっておくべきだよ。」

「そう・・ですね。解りました!やってみます!」

「じゃ、ベッドへ行って。俺はあそこのドアから入ってくるから。準備ができたら“スタート”の声をかけてね。」

「はい。」


こうして、私たちのごっこ遊びは始まった・・・。
訳だけれども・・・・なぜ私はこんな状況になっているのでしょう・・・?

最初は、「酷く損傷したミイラだな」といわれて柔らかなブラシでくすぐる様に全身を撫でられて、くすっぐったさを我慢するのにひどく苦労した。

「しかし、綺麗な顔したミイラだ。生きていないのがとても残念だ・・・だが、この美人さんを好きにできるというのも、特権だろうな。」

そう言うと、じっくりとその言葉通り私を好きなように触り始めた。
それは、考古学者が行うであろう検分とはまるで違う、そう、どちらかといえば凄くエロティックな触り方。
その間も、敦賀さんの独り言は止まらない。口がきける生身の人間の役なら、きっととっくに耳をふさぎ、隠れる様に逃げ出していたであろうセリフの数々。

「陶器のような肌だ」「綺麗なラインだ」「早く包帯を取りたいな・・」などなど。

口がきけないし、身体も動かせない。
だけど、火照る頬だけはどうしようもなくて・・というか、もう何だか全身が熱いような感じがしているのに、どこかふわふわしているような感覚で、それは、今迄に初めて感じるもの・・・。
もどかしくて、どうにかしてほしいと思っても、声すら上げられない。
なのにますます敦賀さんの遊びはエスカレートして、私の思考をオカシクしていく。
そろそろと火照っている頬を撫でながら、愛おしそうに耳元でささやかれる。


「不思議だ・・まるで生きているようにこの頬は熱いな。それに、心なしか美しい桜色に染まっていくような・・・。ミイラなのに感じてる・・・とか?・・ふ・・・そんなはずないよな。でも・・」


言葉が途切れたと思った次の瞬間には、私の唇は敦賀さんのそれで塞がれていた。
ミイラだし、触れるだけよね?と、思っていたのに、その唇は離れることはなく、それどころか唇をこじ開け、舌まで侵入してきた。

じっくりと口腔内を撫でる様に舐められ、思わず息が漏れてしまう。


「んっ・・・ふぅっ」

「ああ、幻聴かな?まるでこのミイラの息遣いまで聞こえてくるようだ。こんなに綺麗で淫らななミイラなんて・・堪らないな。」


脇腹をなぞるように撫でていただけだった、敦賀さんの手が、するりと包帯の隙間から、地肌に触れた。

「素肌も、こんなにすべすべして・・これがミイラだなんて、ホントに信じられない。」


その手は脇腹から胸に向かって這いあがってくる。たったそれだけの行為なのに、ゾクゾクと背中に湧き上がる不思議な感覚。くすぐったいような、でも、それだけじゃなくて、なぜか布切れ一枚だけで隠されている、自分でも触れたことのない部分の奥が、熱くなるのを感じた。

再び熱いキスを受け、思わずその舌に自分のそれをからませてしまった。
今迄にもこういった濃厚なキスはしてきたこともあるし、むしろ条件反射のようにさえなってしまっている。

くちゅり、くちゅ・・

この広いホテルの部屋に、水音が響き、さらには普段では考えられない格好のせいで、、酷くいやらしい気分になる。


「やっぱり、駄目だ。こんなの、芝居なんてしてられない。キョーコ・・・このまま抱いてしまってもいい?」

「・・・は・・い・・・」


突然の芝居終了の宣言。
完璧主義の敦賀さんが、途中で役を放棄するなんて・・・それに、敦賀さんの瞳が熱に侵されて潤んでる時みたいに熱くて、どこかせつなそうな表情だった。

まるで私に許しでも乞うような・・・

私自身も、もしこのまま役のままで抱かれたら・・そう思うとすごく不安で、なぜか悲しい気分になっていた。だから、芝居を終わりにしようと言われた時、すごく安心して、うれしかったから、素直に“はい”って返事することができた。

返事を聞くや否や、再び私の唇をふさいで、さっきよりももっと激しく、私の口腔内を蹂躙し始めた。
その行為はいつも行われるそれとは比べ物にならないほど激しくて、息つく暇もないくらい・・・。

唾液を貪るように彼に奪われたかと思うと、今度はそれが波のように私の口腔内に流れ込んでくる。飲み込み切れなかったそれが私の口角からあふれ出して、のど元を濡らしていく。
すると、それさえも逃さないとでも言うように、彼の舌がそれを追いかけていく。
そうしている間も、彼の両手は動きを止めることはなくて、右手は私の髪やほおを優しく撫でさすっているし、左手は私の胸の形をなぞっている。

その動きはひどく優しくて、決して私を傷つけないように気遣ってくれているのがよくわかるから、それがすごく嬉しくて、そしてほんの少しもどかしい気分にさせる。
だから、それまで、ミイラとしてただじっとその行為を受け入れるだけで、動かさずにいた両手を、敦賀さんの首に巻きつけて、思わず、


「もっと・・酷くしても大丈夫ですよ?私は簡単には壊れたりしませんから・・・だから、もっとたくさん、敦賀さんをください」


って、お願いしていた。


「キョーコ・・」


びっくりした目で私を覗き込んでくる敦賀さん。

本当にそんなことしていいの?って、聞いているような顔をしていたから、


「私も・・思っていたんです。敦賀さんと一つに溶け合えたら・・って。だから、敦賀さんがこんな風に私を求めてくれるのが、凄く嬉しいんです。こんなの、破廉恥だって思います・・よね・・・?」

「そんなことない!凄く・・凄く嬉しいよ、キョーコ。でも、どうしよう。そんなことを言われたら、歯止めが利かなくなってしまうかもしれない。それでも・・君を抱きたいんだ。」

「はい。」

「痛かったら、俺の背中に爪を立ててくれる?君の痛みを、俺も感じて一つになりたいんだ。君と一つになりたいけど、どうしても君を傷つけてしまうから、せめて痛みだけでも分かち合いたいんだ。」

「大丈夫ですよ。傷つけられても、それで敦賀さんと一つになれるのなら、本望です。」


そう答えると、とびきりの優しい笑顔で、敦賀さんが囁いた。


「キス、してもいい?」


それは一つになるための行為が開始される言葉―――。


私は素直に頷いた。




Fin.

の、その後は皆様のご想像にお任せしますv←あ、逃げたw



***

ハロウィンものなのに…11月に入ってからのUPですよ。トホホ
オトナの・・とか言いながら18禁ではありませんでしたねw要望があればそっちもUPするかも?

ほぼ1カ月に1度の更新になっているのですが、こんなカメブログに足を運んで下さる皆様はホント、ネ申ですよ。

ありがたいことです。×∞

これからも応援よろしくお願いいたします

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