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『貴方は私の虜なれ』 第17話 「そのと〜〜〜〜〜〜りっ!!!!」 パンパカパーン♪ とド派手なファンファーレと共に、これまた中世ヨーロッパ王族か?とでも言うような超ド派手ないでたちで、くるくると回転しながら登場したのは、現党首である、ローリーその人であった。 「あー・・。君達は何か勘違いしているようだが、私はキョーコを妾の娘だなどとは一言も言っていないぞ。そして、私の傍でいつもいるこの婦人は、私の『妻』だと勘違いしている人がほとんどだと思うが、私の実際の妻、つまりキョーコの母親を守るために、影武者として妻を演じてもらっていたのだよ。別にキョーコを呼び寄せたとき、直ぐにばらしてもよかったんだが、それじゃつまらないし、何より君達の人間性を把握したかったものでね。おかげでこのグループから切り捨てるべき人間が絞り込めた。」 にやりと不敵に笑うローリーに、ここにいるほとんどの人間が凍りついた。 ローリーは、やることが派手で、一見不真面目な人間に見えるが、仕事に関しては非常にシビアで、鋼鉄のオトコと恐れられる人間なのだ。 ローリーににらまれたものは、二度とまともな職に就けないとか何とか・・そんな噂まで飛び出している始末。 流石はローリー会長ですね。一言で胡散臭いやからを黙らせ、ついでに一掃する術まで持っている。 ま、だからこそ彼に雇われる気になったのですけどね。 涼しい顔で眺めている蓮の顔は、それはそれは楽しそうなものだった。 「お父様っ!!そこまでバラさなくっても良かったんじゃないですか?このくらいの事、私でも解決できます。」 「ん〜・・まぁ、それはそうだろうが、どうにも美月の事まで馬鹿にされたんじゃ、不愉快だろう?」 「それはまぁ・・・。」 「だろう?お前を産んで直ぐに亡くなってしまった美月のことを思うと不憫で不憫で・・・。」 「そう思うのなら、こんな手の込んだゲームなど始めなければよかったんじゃないですかっ!まったく、お母様が聞いたらどれだけ嘆く・・・いいえ。呆れてしまうでしょうね。」 「そ、それは言わないでくれっ!!」 なんとも言いがたい言い争いをしている親子の様子を見ていた彼らから、またしても怪訝な声が上がる。 「ゲーム・・だと?どういうことだローリー!!」 「おやおや、今まで散々『会長、会長』と媚を売っていたのに、捨てられると解ったとたんに呼び捨てですか。まったく、躾のなっていない方々ですね。少々お仕置きして差し上げましょうか?」 「蓮、その必要はないぞ。」 少々辟易していたから、この不躾な輩で鬱憤を晴らそうともくろんでみたが、その目論見は会長によって阻止された。 ま、彼ならそういうと思っていましたけど、仮にも主人を呼び捨てにされるのは面白くありませんね。 「何故です?事の詳細をこの馬鹿な方々にご説明されるおつもりですか?そんなことをしても、無駄だと思いますが?」 「はははっ、蓮!お前は相変わらず歯に物を着せない言い方をするなっ!聞いていて気持ちがいいっ!」 バシバシと肩を叩きながら豪快に笑う会長を見て、思わず「貴方こそ小気味良いですよ。」と告げてしまった。 会長はそれがどうやらつぼに入ってしまったらしく、しばらく肩を震わせながら笑っていた。 「やはり、お前を手元に置いておいて正解だったな。蓮、これからもキョーコをよろしく頼むよ。」 「かしこまりました。」 「おいっ!お前達いつまで何をくっちゃべっているんだっ!!さっさと説明しろっ!」 汚い日本語で、和やかな雰囲気をぶち壊した者を睨み付け、会長に問う。 「だ、そうですけどどうなさいますか?」 「そうだなぁ〜。」 のんきな返事にお嬢様もイラットしたご様子で、すかさず会長に睨みをきかせる。 「お父様の所為でせっかくのパーティーが台無しになってしまったんですから、お父様が責任取ってくださいね。」 「そう、睨むなよ、キョーコ。お前だってぶち壊すつもりだったんだろう?」 「それはもちろん。だってその方が楽しいでしょう?」 「なら、決まりだな。説明したところで理解できるような連中でもないだろうしな。よし。ひと暴れしてもらおうか。ただし、あまり物は壊すなよ。」 「了解しました。」 さぁ、お仕事開始です。 つづく。 +++ 流石親子。思考回路の根底はつながっているって事ですかねぇ・・・。 次回は蓮が久しぶりに暴れる(?)予定です。 |
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